ごりちゃんの動物騒動

ごりちゃんの動物騒動

ごりちゃんは、動物が大好き。
しかし、今のマンションは、動物禁止。

子供が小さいころ、子供の儀機嫌取りもあって、いろいろな動物を買ってきた。

ひよこ、アヒルの赤ちゃん、うさぎ、猫、小鳥、熱帯魚、リス。。。

ざっと思い出したものは、これくらい。

それぞれ、ご近所迷惑。

ウサギは逃げて、隣の家のベランダにある花を食べてしまったという苦情がきた。

猫は、子猫で、すぐに下痢してしまったので返した。

小鳥は何羽もいたけれども、ある日、非常用設備の点検かなにかで、管理人さんが入ってきたとき、気がついたら、鳥かごの扉が開いていて、すべて逃げていた。

熱帯魚や亀はもちろん、OK。

リスは、一晩で死んでしまった。

アヒルは、大きくなってしまったので、川へ流しに行った。

一番厄介だったのが、ひよこ。

あっというまに鶏になっていた。

朝早く、こけこっこーと盛大に鳴く。

我が家は5階だけれども、地上に降りて逃げたことがあるらしい。

ペット禁止なのに、こんなことあっていいものだろうか。

夫は、わざわざ探しにいって、連れ戻したらしい。

鶏のえさが、何週間もベランダの一角にたまって、すごいにおい。

鶏を食べてしまえばいいというけれども、無理。
誰も、処分できず。

鶏を、近くの実家に預かってもらって、ホースで水をかけてなんとか、掃除した。

実家でも、鶏をかごから出して、散歩させると、洗濯物干しの上に飛び乗って困るというので、知り合いの獣医の資格を持っている人に、ちょこっとした手土産を持参し、あげてしまった。

ごりちゃんの学生時代のこと

夫の学生時代、数学科は、民青が多かったそうだ。
秋葉広島市長は、先輩だそうだ。

「今の秋葉広島市長は、民青だよ、そういう顔をしてるじゃないか。駒場寮はいろいろなのに別れていて、歴研とか、民青とか、いろいろいたけれど、汚いし、汗臭いし、見に行ったけど、入れてくれなかった。話してみて、サラリーマン志向の人は、入れない。だけど、結局機動隊が入ったでしょ。今は壊されちゃったけど」

駒場の間は自宅から、二時間かけて通っていたそうだ。
本郷に移ってから、運動部の部室に寝泊りするようになったらしい。
アパートを借りたのは、修士になってからだそうだ。

運動部の部室にいたころの話を、友人が、結婚式でばらしてしまった。みんなでやったことだから、うちの夫だけが悪いわけではないのだけれども。

夜中に、生協の冷蔵庫のダイヤル錠の鍵をあけて、ハムを盗み、焼いて食べたとか。

学生のやんちゃとも思えば思えないこともないけれども、母は、すごく恥ずかしかったと言っていた。

このせいだろうか、夫は、夜中に料理をして食べる習慣がある。

二人目の子供が生まれたころ、車を買った。

休日に、車でスーパーにいき、いろいろ買いだめしておく。
近所に、落第横丁というのがあって、そこには、八百屋さんと肉屋さんがあったが、魚屋さんはなかった。

だから、魚を食べたいときは、スーパーにいくか、近くの魚屋さんから配達してもらうしかなかった。

ところが、夫は、夜中に料理を始める。
お酒を飲むと、料理がしたくなるらしい。

結婚して最初に夫が、夜中に、料理を始めたとき、びっくりした。

たしか、ラーメンスープにコリアンダーというスパイスをいれ、そばを入れるというような料理だった。

私が眠るころ、私は、翌朝仕事だから、夜眠らないと困る。
夫は、大学で、しかも数学だから、毎朝、毎日でなくてもいい。
それで、昼夜逆転することもあり、夜中に、ふんふん楽しそうに、料理を始めて、冷蔵庫にあるものを、すべて使ってしまう。
とても困った。

ねぎ一本ないと困る、ということもあるわけだし。

たとえば、私が作った鍋料理がおいしいと、かってに増量する。
おでんなども増量されてしまう。
しかし、夫の作ったものは、まずくて食べられない。

寸胴なべなどの大きななべいっぱいに、わけのわからないものを作って、いつまでも、なべを占領してしまう。
なべに入れた時点で、眠くなって寝たりしてしまう。

10年位前は、大なべ一杯分が腐り、可燃ごみになるわけで、捨てるのに本当に困った。
夫にごみ出しを頼んでいたが、エレベーターにごみの汁がたれているという苦情があって、おそらくうちだろうと目をつけられて困った。
可燃ごみを出すとき、大量の生ごみは重たくて、水分を含んでいる。

可燃ごみの日は、週2回だけ。
それまでは、ベランダに保存するけれども、ためてしまうこともある。

上の階の人が、覗き込んでゴミ袋の数を数えたそうだ。

年末年始も、大変だった。

東京にいたころは、ごみ用の部屋があって、いつでもごみだしできたが、今の自宅は、ごみの日の朝、指定の場所に出さなくてはならない。

だから、さあ、今日は出すぞというとき、誰もいないのを見計らって、二人で、早朝に大急ぎで出したりした。

自分の料理を食べれば?といっても、私が作ると、それを食べるわけだから、どんどん残るわけで。
日常生活まで、糖尿病っぽい生活。

昼間から、大きなゴキブリが、台所に出没している我が家だった。

今は、買いだめしないようにしているし、大きななべは、しまっているが、それでもやめない。

冷蔵庫には、小さななべやボウルが4つくらい入っていたりする。
机の下で腐っているよりはましだけれども。

今、一番困るのは、小さななべで、てんぷらをして、油がガスレンジにこぼれて、その後燃えてしまうこと。

3つ口のうちの一つのガスレンジの着火部分が、燃え尽きて、火がつかなくなってしまった。

せっかく、西ドイツ製のガラストップの、すごくすてきなガスレンジにしたのに、本当に困る。

このガスレンジは、掃除が楽で、熱効率もよくすごく便利。
ずっといつまでも使えるはずだったのに。

チャッカマンなどでつければ、つくけれども、まったく使えなくなったらとても困る。

白旗の少女を見て泣いていたごりちゃん

先週、私は、旅行に出かけた。
5泊くらいするので、その間、夫の食事をどうするかが問題だった。

もちろん、多額の現金を渡すのは、まずい。
ある事情で、金銭的に余裕がない。
(そのある事情は、もちろん、夫が原因だったのだが)

1000円だけ渡した。
家には玄米がたくさんあるので、玄米を食べていれば、大丈夫なはず。
完全栄養食品だし、ビタミンB群が豊富なので、糖尿病の人は、玄米だけでもいいはずじゃないかと思う。
戦争中は、糖尿病の人がほとんどいなかったそうだ。

それで、ちょっとかわいそうだけれども、1000円だけ渡した。
私は、グルメのブログを書くために、あちこち食べ歩きをするわけで、その記事を書いているときに夫に見られたりすると大変。
また、家に帰ると、今日は何を食べた?と、聞いてくる。
しょうがないから、本当のことを言ったりするけれども、そうすると、ずっと、
「いいよね、1480円のカツ丼食べて」と毎日言う。
最高金額のものをいつまでも覚えている。

しかし、昔、夫が、持っていたマンションを最高値(7880万円)で売って、大金を手に入れたとき、急に金持ちになった気分で、毎日飲み歩いていたころ、そんな金額ではすまない状態だった。

前夜の記憶もなくなるくらい飲んだりしていたし、1000万円くらい使途不明金がある。
その結果、持っていたお金がなくなり、大借金を作ってしまうのだが、その話はまた別の機会にということで、とりあえず、夫の食生活は、糖尿病とアルコール依存症の治療のために、貧しいほうがいいのだ。

それは、カロリーオーバーじゃないの、と私が言うと、お前は医者か、と反発する夫。
お互いに、家庭内抵抗勢力だから。。。

そして、私が、家に帰ったとき、夫は、白旗の少女を見ながら、泣いていた。

顔は見えなかったが、後姿だけで、泣いていると思った私は、
「泣いてるんでしょ?」と聞いた。
夫は、
「食べるものがなくて、おなかがすいていたので、白旗の少女の中で、おなかがすいたというシーンがすごく悲しかったんだよ」とまあ、正直なお返事。

妹が近くに住んでいて、農家だし、妹の旦那が退職したばかりで、時々お小遣いをあげているらしく、意外にお金を持っているようでもあったので、それほど、おなかがすくとは思わなかったのだけれども。。

ごりちゃんの妹は、昔、一緒に住んでいたとき、ごりちゃんが、食費としてかなりの大金をあげていたそうだ。

それで、今は、ごりちゃんが妹からお金をもらえるらしい。
「妹は俺に借りがあるんだよ」
というが、最初に、大金を渡し始めたとき、酒量が増えて、私は、ごりちゃんの妹に、ごりちゃんを殺す気ですか、と、電話した。

ごりちゃんの病気の事情をはじめて知ったらしく、びっくりしていたけれども。

最近は、ごりちゃんの妹は、少しずつ渡しているらしい。
ごりちゃんの妹は、車を持っていて、我が家の近くでアルバイトしているらしい。
どこでアルバイトしているか、私には、言わないけれども、時々、妹情報をチラッと話す。