統一教会にひっかかりそうになった話

3回ひっかかりそうになった。
1回目は、大学の時、女子寮に朝鮮人参の押し売りが来た。

買うことにしたけれども、母に止めらて、やめた。

押し売りは、若い女性の二人組で、たぶん統一教会。

2回目は、結婚して、文京区のマンションに住んでいたとき、印鑑の押し売りが来た。
夫の先祖と私の先祖が争う関係だったため、今、夫と私がその関係を引き継いでいるという。それを解消するためには、100万円の印鑑を作りなさい、といわれた。また女性は、名前だけの印鑑を作ると言いといわれた。

100万円の印鑑は無理と断り、3万円で、夫と私の実印を作ってもらうことにした。
名前だけの印鑑の話は、離婚した後にも便利なので、その後印鑑を作るときは、すべて名前の印鑑にしている。

この高額の印鑑を作らせるというのは、統一教会の手口だそうだ。壷を購入しろというパターンもあるらしい。

3回目は、今から、約11年位前の話。

地元で呼び止められた。
手相、人相を見るという二人組みの女性。
「あなたは、すばらしい人だけれども、今大事な時期。家系図占いをしてあげる」という。
母が自宅を売って、有料老人ホームに行ってしまったため、相談相手がいなかった。それで、そばの教育文化センターというところで、おしゃべりをした。いろいろと、悩みを話して、相談に乗ってもらった。
そのころ、夫は借金を抱えていた。というのは、郵便物は、ほとんどすべて夫が先に見るから、私には、わからないまま、サラ金から駆りまくっていた。

結婚直後から預かっていた夫の通帳を返還し、自宅マンションの住宅ローンは、夫が払うことにしてから、数年たっていた。

家計を、これは夫、これは私と、振り分けて、やりくりしていた。
夫は、東京のマンションを売ったお金をたくさん持っていたが、私が預かっていた夫の給与振込み通帳は、夫が職場に借金するたびに、天引き額が増えていき、どんどん振り込み額が減った。子供に音楽教室だけは通わせたいと思っていたので、その分の費用や、食費などは、私が払っていた。
夫がお金に苦労しているのはわかっていた。

しかし、酒乱で、困っていた。
そのことを相談した。
除籍謄本を取り寄せる方法を教えてくれて、夫と私の祖父母合計8つの除籍謄本を手に入れた。

その除籍謄本によれば、私達の祖父母は、金持ちばかりだそうだ。代々、同じ名前を襲名していた商人が、私の父方の祖父母、母方の祖父、夫の父方の祖父だったと思う。だけれども、自分達で独占していたため、金の因縁がある。先祖が地獄で苦しいと助けを求めている。そのため、夫の父方の曽祖父が夫に乗り移って、家庭内がごたごた荒れる。それを解決するには、1000万円でも足りないけれども、○○万円だせ!!と、突然すごい形相になったのは、私の担当者よりも偉いとされる女性。

このとき、ビデオ代として、6万円なのだけれども、分割でいいと2万円払い、通ってビデオを見るように言われていて、何回か見ていた。

この教育文化センターでは、、夫は、因縁という雨を防ぐための傘だから、大事にしなければいけない、天という字は、二人という字が合成されてできているので、二人で一緒でなければ、天国に入れない、夫の言うことは黙って聞きなさい、というのが、そこで言われた話。

そのため、夫が、
「サラ金の借り換えを承諾しなければ、お前や子供を殺して、俺も死ぬ」、と、包丁を振り回したとき、私は、夫の言うままに、契約書に実印を押し、印鑑証明書も提出した。
その契約書は、担当者が家に来て、作った。25%の金利で、500万円を借りる契約書で、毎月確か14万円を返済するというものだった。私が連帯保証人になり、二人分の公正証書も作り、すべての関係書類もカメラで撮影し、夫の顔も撮影した。ずいぶん念入りなことをするのだなあ、と、思った。

このときの借金のおかげで、3年後、なんと二人とも給料を差し押さえられてしまう。
いずれ、払い切れなくなるのはわかっていた。統一教会にだまされていなかったら、この時点で、何とかしたと思う。
払い切れなくなる直前、しょうがなく私も何回か援助した。さらに、クレジットカードで、新幹線の回数券を買って、払い戻して現金を作ってきてくれ、と。
そんなことまでしてたんだと思ったけれども。
このときの、貸し手は、後日、裁判で過払い分の請求権が確定した後、請求しようとしたら、住所がわからない。弁護士さんが、結局在日韓国人であることを調べて、差し押さえをするぞと、連絡したら、返金したそうだ。

また、途中で、私の持っているすべての財産と、今までの男女関係をすべて書きなさい、といわれて書いた白い紙があって、それは、見ないで焼き捨てて、祈祷するといわれていた。
そこに書いた金額から、○○○万円の金額を出したのだろう。
私は、手持ちの20万円と、保険証券を差し出した。

ただで、相談に乗ってくれるはずもないわけだし。。お金を出せなんて変だぞ、と思い、調べてみたら、統一教会の手口だとわかった。

統一教会だとは一言も言わなかった。単に相談に乗ってもらっているだけだと思っていた。

旅行に行く予定だったので、旅行先から、保険会社に解約しないように電話をかけた。

帰ってきてから、統一教会でしょう、やめます、お金も保険証券も返してください、といった。
しらばっくれていたが、返してくれた。

私の担当者の女性は、娘を合同結婚式で結婚させたそうだ。

その教育文化センターには、いつも何人か人がいて、仕切られたスペースで話をしたりしていた。

話を聞いてもらって、結構楽しかったのだけれども、夫が、金策に走り回っているのに、この○○○万円(確か120万円だったと思う、そのくらいしか私も自由になるお金を持っていなかった)があったら、どれほど足しになるだろう、それなのに、こんなことに使っていいものか、と思った。借金で苦しんでいる人が、われわれの言うとおりにして、借金をチャラにしてもらえた、とか、言っていたが、信用する気にはならなかった。

統一教会の人に見るように言われていた映画があって、後日見てみた。
外国の映画だったが、地獄まで家族を探しに行く映画だった。

外国のジャーナリストが、所属する新聞社を統一教会系のメディアがのっとったため、辞任したというニュースを見たことがある。

また、ブラジルで日本人が誘拐されて、多額の身代金を要求された事件があった。この日本人は統一教会の幹部で、多額の身代金は払われたのだそうだ。

世界中で活躍しているらしい。

日本でも、山谷えり子議員などが、統一教会関係者らしい。また、ブログランキングの人権問題の1位になっているブログが、統一教会関係者らしくて、統一教会信者を監禁した家族は人権侵害だと、書いてあった。

私が、統一教会と縁を切るとき、脅し文句を言われた。しかし、死んだ人間が生きている人間に悪さをするなんて、しかも、それがお金で解決するなんて、信じられない。

すべて返してもらったので、実損は、ビデオ代の2万円だけだったけれども。

もっと大金を取られている人たちもいるらしい。

私の場合は、先祖が金持ちだという理由で、金の因縁だけだったけれども、離婚再婚、お妾さんなど、色情関係の乱れが祖先にあるときは、色の因縁とかいって、また別の話になるらしい。

全部で、3ヶ月くらい通っていたと思う。

統一教会の人によほど目をつけられやすいらしく、私は、その後も、新宿や、表参道などで、
「あなたは、すばらしい相があります。手相を見てあげます」と、何回か声をかけられた。

「あなた、統一教会の人でしょう」というと、
「違います」といって、みんな逃げていく。
若い女性もいたけれども、かわいそう。
そうやって、奉仕させられるらしい。
「青春を返せ」という訴訟をしている人もいるそうだ。

今、どれくらいひっかかっているのだろうか。